決断…

名古屋の動物心臓外科の名医さんに診察を受け、食道狭窄というどうしようもない現実を突きつけられた小判と独身男…

とりあえず家に連れて帰れないのでいつもの獣医さんに預けて3日、毎日面会には行っていたのですが、日に日に弱ってきているのがわかりました。
4日ぐらいでついに歩けなくなりました。
一週間経つと、もう体を起こすことさえ出来なくなりました。そして、低血糖の症状が出始めました。
ただ、イトーが面会に行くと力を振り絞って尻尾を持ち上げて、嬉しさをアピールしてくれました。

そして、その翌日、獣医さんから連絡がありました。
小判がもうダメかもしれないから早く来て下さいと…

急いで動物病院に行ったのですが、そこには危篤状態を脱して横たわる小判がいました。
さすがに、それを見ると小判に
ゴメンね、痛い思いさせて、辛いよね。頑張れって言わないからもう楽になっていいよ。
と話しかけていました。

それから獣医さんとこれからの事について話をしました。
そこで、イトーは小判を楽にしてあげたいと獣医さんに話をしました。それは安楽死をさせて欲しいという事です。
ゴハンも食べれない小さな子犬をこれ以上人間のエゴで無理やり生かすのは可哀想だと思いました。

獣医さんは、イトーの考えを聞いてから一言
最後に試したい事があります。
と言いました。
獣医さんは、最後の望みをかけて、胃ろうの手術をしたいと言いました。
ただ一番の難関は麻酔で、体が小さいのと、体力が弱っているから麻酔から覚めずにそのまま亡くなる可能性があると…
最初イトーは乗り気ではありませんでした。この子を切ったり貼ったりする事が良い事なのかと悩みました。
ただ、この子は今すごく空腹で、苦しんでいます、せめてあの世に行く時ぐらいは満腹にさせて行かせてあげたいと思ったので、獣医さんに
最後にこの子をお腹いっぱいにさせて行かせてあげたいのでお願いします。
と獣医さんにお願いをしました。

そして、小判を預けて一旦帰宅しました。
イトーは名古屋にあるペット供養のお寺に300グラムの子犬が火葬出来るか問い合わせました。
本当にダメだと思っていました。

夕方、動物病院から連絡がありました。
胃ろうの手術は成功し、なんと麻酔から覚めたらしいです。

急いで動物病院に向かいました。

そこで、見た小判はあまりにも痛々しく、最初は触れませんでした…
同時にこんな事までしてもいいのかという自分に対する嫌悪感も湧いてきました。

とりあえず、体力を回復させるためにしばらくは入院する事になりました。


小判日記

ポメラニアンの小判とその仲間の毎日です〜 小判は先天性の食道狭窄の為に生死をさまよいましたが、今は治って元気です。

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