そして名前をつける

小判の胃ろうの手術を行いとりあえず成功はしました。


ただ、ここからいろいろな難問があります。


胃ろうですが、小判の体が小さいので一番小さいカテーテルしか使う事が出来ません。

このカテーテルは針の穴程度の大きさなので、基本液体しか通りません。

獣医さんがミキサーですり潰した食べ物をあげようとトライしたようですが、詰まってしまって無理でした。


また胃に直接物を送り込むので、感染症などのリスクもあります。


とりあえず、犬用の粉ミルクを使う事にしました。

ただ液体なのですぐに空腹になってしまうため、大体4時間に1回ミルクを与えなければなりません。

ただ痙攣やふらつきなどもあり、獣医さんからは食道狭窄以外にも神経性の障害や水頭症の疑いなどもあるかもしれないと、ネガティブになるような事をいっぱい言われました・・・

歩けなくなるとか、頭に水が溜まってそれを抜くためのチューブをつけるとか・・・・


しばらくは動物病院で面倒をみてくれますが、その後は自分でミルクをあげなければなりません。

獣医さんが胃ろうでミルクをあげているのを見て、無理かもと思ってしまいました・・・・


チューブを付けた犬を抱いてそのチューブの先から注射器に入れたミルクを押し込むって言われても・・・・

しかもちょっとやったら注射器を押すのが結構重いんですよね。

何か失敗したら胃袋が破れそう(実際はそんなことはないんですけどね)だし・・・・

さすがに挫折しそうでした。


そこから毎日見舞いに行っていたのですが、そこで獣医さんから

「この子は引き取るんですよね?」

と聞かれました。

まあ当たり前なのですが、小判は引き取る事を決めていました。

正直この時点でこの子が治って元気になるなんて思ってもいなかったので・・・・

それからこの子の兄弟犬もブリーダさんから自分の所で売るにはリスクが大きい(食道狭窄の子と同じ腹に入っていたから)からセリに出すと言われ・・・・

セリに出すのはちょっと・・・・と思ったのと、小判が長くは生きれないと思ったので保険でこの雄犬を手元に置こうと決めていました。


引き取る事を伝えると獣医さんから

「そろそろ名前を決めてはどうですか?名前をつけてあげるとこの子にも力が湧いてきますよ」

と言われ、名前を付ける事に


名前の候補はいろいろあったのですが、小梅の子でこれ以上お金がかからないように(この時点ですでに40万ぐらいは使っていたので・・・)小判と決めました。


で、もう一匹の雄犬は、保険だと思っていたので名前が決まる前には

「東京海上日動」

と呼んでいて結構気に入っていたのですが、さすがにそれは犬の名前としてはどうか?という指摘があり、

ネットで保険を検索したら

「メットライフアリコ」

という保険屋さんが目に留まり、そこから

「メット」

という名前にしました・・・・

今考えるとかなりいい加減ですね・・・・


そして独身男の犬が5匹になりました!!

もう結婚なんてありえませんね・・・(笑)


名前を決めたら覚悟も決まったので小判を退院させることにしました。

というか、入院させていると1日大体15,000円ぐらいかかるのでこの時点で2週間ほどで!!!ってぐらいの金額を病院より請求されたのもあります。


ここから半徹夜の日々が始まりました・・・・

ただミルクをあげればいいという訳ではなく、小判の胃袋の大きさを想定して1回で腹いっぱいにする量を考えないといけません。おまけに胃に物が入るようになったらどんどん成長していくので大きくなるのを考えてなんて事を考えてあげるのは大変でした。

ただ、小判はまだ完全ではないのでちょっとショックがあるとすぐに痙攣を起こしたりしていたので、この観察などもあるので寝れませんでした・・・


しかし、胃に物が入った小判はどんどん成長し始めました!!

そしてドンドン飼い主の体力を奪っていきました!!

ここから1週間は自宅、次の1週間は動物病院というローテーションが始まりました。


小判日記

ポメラニアンの小判とその仲間の毎日です〜 小判は先天性の食道狭窄の為に生死をさまよいましたが、今は治って元気です。

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